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miletがうつ病を公表|休養中に語ったことと、僕が重なったところ

休む・辞める

僕が最初にmiletさんを知ったのは、たしか出先で歌声を耳にしたときでした。

ハスキーな感じの、すごくかっこいい歌声で、「誰が歌ってるんだろう」と結構びっくりしたのを覚えています。

それでサブスクで1stアルバムの『eyes』を聴いてみて、その中では「Tell me」が一番好きでした。

仕事帰りの夜道でよく聴いていた曲です。

ただ、曲は好きでもmiletさん本人のパーソナルな部分はほとんど知りませんでした。

最近は『葬送のフリーレン』を見ていたので、「Anytime Anywhere」も含めて活躍していることは知っていました。だから活動休止を知ったときは驚きましたし、その後、休養の背景にうつ病があったと本人が話したことにも驚きました。

miletさんが、活動休止の背景にうつ病があったことを公表した

miletさんは2025年4月に活動休止を発表し、同年8月に活動を再開しています。

その後、2026年9月にテレビ番組『夜の音 TOKYO MIDNIGHT MUSIC』へ出演し、休養に入る前から体が自由に動かなくなり、病院でうつ病と診断されていたことを明かしました。

ベッドから起き上がれないほどの状態になり、歌うことすらできるのか分からなくなった時期もあったそうです。一方で、休養中に自分の「Anytime Anywhere」を聴いたことが、また歌いたいと思うきっかけの一つになったとも話していました。

ORICON NEWS「milet、『うつ病』と診断されていた 活動休止の“真相”を明かす」

少し前に、サカナクションの山口一郎さんがうつ病について話しているのを見たときにも記事を書きました。

山口一郎さんのうつ病の話を聞いて、治療を終えた僕が思い出したこと

でも今回、miletさんの話で僕が特に引っかかったのは、休んでいる間にも周りのアーティストは活動していて、自分だけが止まっているように感じる、という部分でした。

「みんなは進んでいるのに、自分だけ止まっている」という感覚

これはすごく分かると思いました。

もちろんmiletさんのように、人気やヒット曲みたいな分かりやすい指標が僕にあったわけではありません。

でも、仕事から長く離れていると、その間にも周りの人は経験を積んでいきます。

僕がうつ病になって床に伏せていた時期にも、周りでは結婚した人がいたり、子どもができた人がいたりしました。

当然その間も仕事を続けていて、経験を積んで、お金も貯めている。

これがすごろくだったら、どれだけ先に行ってるんだろう。

そんなふうに考えていました。

「もう無理かも」と思ったことも何度もあります。

家族や医師からは「自分は自分」と言われていました。

言っていることは分かるんです。でも、それを本当に受け止められるようになるまでにはかなり時間がかかりました。

頭で理解できることと、気持ちが追いつくことは別なんだと思います。

「僕よりなんでも持ってるじゃないか」とは正直思った

今回の話を知ったとき、正直に言えばもう一つ思ったことがあります。

miletさんみたいに歌声も唯一無二で、ルックスも素敵で、これだけ活躍している人がうつ病になるんだ、という驚きです。

それこそ僕は、

「僕よりなんでも持ってるじゃないか!」

と少し思いました。

でも、その一方で、彼女が戦わないといけない世界がどれくらい大変なのかは僕には想像がつきません。

新しい曲を出せば反応が数字で返ってくるし、ライブもある。メディアにも出る。周りには同じように活躍するアーティストがたくさんいる。

少しの失敗でも多くの人に見られるような場所で走り続けるプレッシャーが、本人にとってどれくらい重かったのかは分かりません。

外から見えている「持っているもの」と、本人が感じているしんどさは、たぶん別なんだろうなと思いました。

4か月で復帰したことを心配する声もあった

miletさんは活動休止から約4か月で活動を再開しています。

Xを見ていると、この期間をかなり早いと感じて、「もっと休んでもいいのでは」と心配している人もいました。

実際、休養を経験した人から「4か月はかなり早く感じる」という反応や、自分もうつ病を経験したのでmiletさんの話に重なる部分があった、という声も見かけました。

Xでの「milet 復帰」に関する反応を見る(Yahoo!リアルタイム検索)

僕自身はもっと長く治療をしていたので、「4か月」という数字だけを見ると短く感じます。

でも、だからといって早いとか遅いとか、外から決められるものでもないと思っています。

テレビで見えている4か月の外側に、本人がどんな状態で過ごしていたのかは分からないからです。

今も揺り戻しがあることを本人が話しているのを見ると、「復帰した=全部終わった」という話でもないんだろうなと思いました。

miletさんの曲を聴いていて、少し気になったこと

僕はmiletさんの歌詞って、暗さや孤独を感じるものが結構多いと思っています。

これは僕の受け取り方なので、本人がそういうつもりで全部を書いているという意味ではありません。

ただ、今回いろいろ読んでいて改めて知ったのが、miletさんが小さい頃からSigur Rósを聴いていたことでした。

デビュー時の音楽ナタリーのインタビューでも、Sigur Rósやビョーク、Kula Shakerなどを聴いていたと話しています。

音楽ナタリー「milet『inside you EP』インタビュー」

僕もSigur Rósが大好きです。

ものすごく綺麗なんだけど、すごく暗い。孤独っぽさもある。

そういう音楽を昔から好きだった人なんだと知ると、僕の中では少しmiletさんの曲の聴こえ方も変わりました。

今回の話を聞いて、ステージで見えていたmiletさんと、本人の内側にはどれくらい距離があったんだろう、とは少し考えました。

パブリックイメージと本当の本人が少しずつ違ってきたのかな、と勝手に想像もしました。

もちろん、実際のところは本人にしか分かりません。

曲しか知らなかったmiletさんを、今回少しだけ知った

僕はこれまでmiletさんの曲は聴いていたけれど、本人がどういう人なのかは本当にほとんど知りませんでした。

今回うつ病について話したことをきっかけに、過去のインタビューや最近のインタビューもいくつか読みました。

病気を公表したこと自体を「良かった」と簡単に言うつもりはありません。

でも、曲だけを聴いていた頃よりも、「こういうことを考える人だったんだ」と少しだけ本人のことを知れた気がします。

最近公開された音楽ナタリーとJASRACの企画のインタビューもすごく良かったです。

音楽ナタリー|milet インタビュー(JASRAC共同企画)

そして最近出たアルバム『Made of Glass』にも入っている曲だと、僕は「Anytime Anywhere」も好きです。

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