PR

休職や退職を「ずるい」「迷惑」と感じてしまうとき

休む・辞める

休職や退職を「ずるい」「迷惑」と感じてしまうとき

僕は社会人になってから、2度休職しています。

1度目は初めて正社員としてシステムエンジニアになったときで、うつ病になり休職しました。その後、別の会社でもう一度システムエンジニアとして働きましたが、そこでも体調を崩し、適応障害で休職しました。

休職していたとき、自分は甘えているだけではないかと思ったことがあります。仕事を残して休んだことで、会社や一緒に働いていた人たちに迷惑をかけたとも思っています。

実際に誰かから「ずるい」「迷惑だ」と言われたことは一度もありません。それでも、自分の中にはそういう気持ちがありました。

特に苦しかったのは、休職して仕事から離れると、普通の休日のように過ごせる日もあったことです。

僕は2度、仕事を休職した

1度目に休職したのは、初めて正社員として働いた会社でした。

システムエンジニアとして働いていましたが、うつ病になり、最終的には出社することができなくなりました。事前に仕事を整理して、きちんと引き継ぎをしてから休んだわけではありません。そのまま休職に入り、結果的にその会社へ復職することもできませんでした。

その後、別の会社でもう一度システムエンジニアとして働きました。

2社目では適応障害になり、再び出社できなくなりました。このときも十分な引き継ぎをしてから休職したわけではありません。

社会人になってから2度休職して、僕はどちらの会社にも復職することができませんでした。

仕事を残して休んだことには、申し訳なさがあった

特に2社目で休職したときは、会社や一緒に働いていた人たちに申し訳ないという気持ちが強くありました。

当時の僕はプロジェクトにアサインされ、自分が担当している業務もありました。僕にしかできない仕事だったわけではありませんが、チームの頭数の一人として仕事を振られていた以上、僕がいなくなれば誰かがその仕事を引き受けることになります。

しかも、僕の場合は出社できなくなって、そのまま休職しています。十分な引き継ぎもできませんでした。

現場で一緒に働いていた人たちにも、休職することになった僕のために調整してくれた会社の上司にも、迷惑をかけてしまったと思っていました。

今振り返っても、「実際には誰にも迷惑をかけていなかった」とは思いません。

僕が担当していた仕事を誰かが引き受ける必要はあったはずですし、そのために会社側でも調整が必要だったと思います。

だから、僕の中にあった申し訳なさを、単に「気にしすぎだった」とは思えません。

休職して元気な日があると「甘えているのでは」と思った

一方で、休職中には別の意味で自分を責めることもありました。

仕事へ行っていたときはあれほどつらかったのに、休職して仕事から離れると、少し肩の力が抜けたように元気になる日がありました。

ゲームをしたり、コンビニへ買い物に行ったり、普通の休日のように一日を過ごせてしまうこともあります。

ほかの人たちが働いている時間に、自分は家にいてゲームをしている。

そんな自分を見ていると、本当に休職するほどだったのか、ただ甘えているだけではないのかと思うことがありました。

僕はそれまでにも長くうつ病の治療をしていましたし、仕事から離れたときに会社であったことを頭からシャットダウンして、現実逃避するように過ごすことにも少し慣れていました。

自分でもそれが分かっていたので、余計に自己嫌悪になりました。

ただ、毎日を元気に過ごせていたわけでもありません。

夜中まで起きていると悪いことばかり考えてしまい、その反動で翌日は一歩も家から出られないようなこともありました。

ゲームができる日もあれば、家から出られない日もある。そんな状態の中で、仕事へ行っていない自分だけを見て「甘えているのではないか」と考えていました。

傷病手当金には救われた

休職中に傷病手当金を受け取ることについては、「働いていないのにお金をもらうのはずるい」という気持ちはありませんでした。

僕の場合は、この制度がなければ生活することができなかったからです。

仕事を休んでいることへの申し訳なさや、自分は甘えているだけではないかという自己嫌悪はありました。ただ、傷病手当金については少し違っていて、生活を支えてくれる制度があることに救われましたし、感謝していました。

休職したあと、職場に「合わせる顔がない」と思った

休職してからも、会社とは完全に関係が切れるわけではありませんでした。

特に2社目では、復職できないかを考えるために、会社と定期的に連絡を取っていました。

それでも僕の中には、「もう合わせる顔がない」という気持ちがありました。

突然仕事へ行けなくなって、担当していた仕事を残した。現場の人たちにも会社の上司にも心配をかけ、調整までしてもらった。それなのに、直接会って謝ることすらできていませんでした。

もし復職できたとしても、周囲が自分に気を遣うことも想像できました。

仕事へ戻ることを考えたとき、体調だけが問題だったわけではありません。迷惑をかけてしまった職場に戻ることへの申し訳なさも、僕にとっては大きな壁になっていました。

2度目は、会社と復職についてやり取りをしていた

2度目の休職では、会社と月に一度くらいメールでやり取りをしていました。

最近の治療の状況や、自分がどう思っているのか、体調はどうなのかを伝えていました。会社からも、職場が今どうなっているのかを教えてもらっていました。

ただ、メールを一通返すだけなのに、何日もかかることがありました。

病院でも主治医と、これからどうするべきなのかを話していました。もし仕事を続けるとしたら、どうすれば続けられるのかということも相談していました。

1度目の休職とは違い、2度目は休職している間にも、復職するべきなのかを考えることはできていました。

それでも、「また休職してしまった」と思いました。

一度目に休職して、その会社には戻ることができなかった。それから別の会社で働き始めたのに、また休職している。

これからもずっとこうなのかな、という不安もありました。

最終的には2度目の会社にも復職することはできませんでした。

迷惑をかけたと思う。でも、働き続けることもできなかった

2度の休職を振り返っても、会社や一緒に働いていた人たちに迷惑をかけなかったとは思っていません。

自分が担当していた仕事は残りましたし、代わりに誰かが対応する必要もありました。会社にも調整してもらいました。

今でも申し訳なかったと思っています。

だからといって、あのとき休職せずにそのまま働き続けることができたかというと、それも無理でした。

2度目に休職したときは、「また同じことを繰り返してしまった」と思っていました。これからも同じことになるのではないかという不安もありました。

ただ、今になって振り返ると、1度目と2度目では違うところもありました。

2度目は休職中にも復職について考え、会社と連絡を取り、主治医とも仕事を続けるならどうしたらいいのかを話していました。

結果だけを見れば、2度とも休職して、どちらの会社にも復職できていません。

それでも、まったく同じところに戻っていたわけではなかったのだと思います。

コメント